こんにちは、Basic Englishのカズヒロ (@yamanashi1129) です。
今回は駿台文庫が出版しているシステム英単語シリーズの「システム英単語 Basic」の特徴・レベル・デメリット・メリットなどを徹底的に解説していきます。
システム英単語 Basic は20年以上前に初版が発売されて以来、5回以上改訂を重ねながら長年愛されている英単語帳です。
歴史があるから内容が古いということはなく、最新の入試を分析して英単語を抽出して、大学入試に頻出の順番で英単語を記載しています。
レベルとしては、中学から高校初級レベルで、中堅私立大学の入試の基礎的な部分を理解できるレベルです。
またシステム英単語 Basic には、「ミニマルフレーズ」と呼ばれるフレーズがあり、これで英単語を学習することができるのが一番の特徴です。
後ほど、「ミニマルフレーズ」に関しては丁寧に解説させて頂きます。
この記事の結論
■システム英単語 Basic のデメリットやシステム英単語 Basicに向いていない人
・中堅私立以上の大学は難しい
・ミニマルフレーズ、英単語、派生語など情報量が多い
・中学レベルや高校基礎レベルの英単語が分かる方は向いていない
・ミニマルフレーズというフレーズではなく、1つの英単語に付き、1つの意味で覚えたい方は向いていない
■システム英単語Basicのメリットとシステム英単語 Basicに向いている人
・英単語が大学入試に頻出の順番で掲載されている
・大学入試でよく問われる多義語が整理されている
・中学レベルの英単語から学習したい方にオススメです
・英語が苦手、高校の基礎がわからない方は向いています
・ミニマルフレーズというフレーズ単位で英単語を覚えたい方には、オススメです
システム英単語 Basic とシステム英単語の比較
システム英単語シリーズには、システム英単語 Basic と、もう少しレベルが高くなるシステム英単語という2冊で構成されています。
システム英単語 Basic の概要
- システム英単語 Basic の特徴
- システム英単語 Basic の構成
- システム英単語 Basic の音声
システム英単語 Basic の特徴
- 最新の入試を分析して、入試に頻出の順番で英単語を掲載。大学入試の英単語帳の中では、旺文社のターゲットシリーズと並び有名な英単語帳。
- 実際に長文の中で使われるミニマルフレーズというフレーズ単位で英単語を覚えられる。例文ではなく、短いフレーズなので覚えやすい。
- 英単語帳のレイアウトはシンプルで見やすくなっており、付属の赤シートで単語の意味を隠して覚えられる。
- レベルは中学から高校初級で、中堅私立の入試の基礎レベルです。中学1年のレベルの英単語は入っていないです。(これだけで確実に中堅私立大学に合格するのは難しいかもしれません)
- 音声は、別売りのCDと有料の音声のダウンロード。また無料の音声のダウンロードがあります。これによりリスニングも同時に学習できます。
- 入試の設問でよく問われる多義語が付いています。
システム英単語 Basic の構成
システム英単語 Basicは、内容が一部システム英単語と重複しています。
(FundamentalとEssetialの内容が重複しています。)
構成 | システム英単語 | システム英単語 Basic | レベル |
Introduction | ○ | 中学英単語と英文法 (自動詞・他動詞、不規則動詞など) | |
Starting | ○ (350語) | 高校英語の基礎 | |
Fundamental | ○ | ○ (600語) | 共通テスト・中堅私立大学 |
Essential | ○ | ○ (600語) | 共通テスト・中堅私立大学 |
Advanced | ○ | 難関大学 | |
Final | ○ | 最難関大学 | |
多義語 | ○ | ○ (174語) | 入試の設問でよく問われる英単語 |
システム英単語 Basic の音声
システム英単語 Basicには、無料と有料/CDの2種類の音声があります。
ステージ | 収録内容 | CD/有料ダウンロード | 無料ダウンロード |
Introduction | 例文単語 | ○ | ○ |
Stage1 Starting Stage | 単語 | ○ | |
フレーズ | ○ | ||
Stage2 Fundamental Stage | 単語 | ○ | |
フレーズ | ○ | ||
Stage3 Essential Stage | 単語 | ○ | |
フレーズ | ○ | ||
多義語のBrush Up | フレーズ | ○ | |
ジャンル別英単語 | 単語 | ○ |
- 無料の音声
- 無料の音声で聞けるのは、英単語の音声のみとなります。
音声の順番: アメリカ英語 → 日本語訳 → イギリス英語
音声は下記のサイトからダウンロードできます。
(※ダウンロードには英単語帳に記載のある認証コードが必要となります)
URL: コンテンツログイン|大学受験予備校 駿台予備学校 (sundai.ac.jp)
- 有料の音声
- 有料とCDの音声では、ミニマルフレーズの音声を聞くことができます。
有料の音声とCDの音声の内容は同じです。
音声はIntroductionから多義語のBrush Upまでのミニマルフレーズを3回読み上げる音声となります。
収録は、1,724語です。
音声の順番: アメリカ英語 → 日本語訳 → アメリカ英語 → イギリス英語
3回読み上げることで、記憶の定着率は抜群です。
大学入試のリスニング対策はもちろん、資格・検定試験対策にも最適です。
下記のサイトからダウンロードできます。値段は2,200円です。
URL: システム英単語Basic〈5訂版〉フルセット全章 | 日本最大級のオーディオブック配信サービス audiobook.jp
システム英単語 Basic ミニマルフレーズとは?
システム英単語 Basicには、ミニマルフレーズという短いフレーズが付いております。
学習者はこれを使って英単語を覚えられます。
ちなみに、ミニマルフレーズの意味は、最小の労力で最大の学習効果が得られるように作られたフレーズです。
これによって、従来の英単語帳にある英単語の意味だけを覚える方法ではなく、長文の中で実際に使われる形で英単語を覚えることができます。
英単語の後に続く前置詞などを覚えることによって、単語の意味だけでなく文法問題のポイントも同時に覚えることができます。
- ミニマルフレーズの例
- <例1>
Allow him to go out という形で掲載されています。
訳: 彼に外出を許可する
英単語 allow の意味は、「~を許可する」です。
実際の使われ方としては、allowの後には、目的語として、人が続きます。
そして、その後にto doとなることとがわかります。
熟語: allow 人 to do 意味は、「人の~を許可する」です。
<例2>
Be forced to work という形で掲載されています。
訳: 働くよう強制される
英単語 force の意味は、「~を強制する」です。
実際の使われ方としては、forceの後には、前置詞のtoが続きます
熟語: be forced to 意味は、「強制される」です。
<例3>
Offer help to the poor という形で掲載されています。
訳: 貧しい人に援助を申し出る
英単語 offer の意味は、「~を申し出る」
実際の使われ方としては、offerの後には、前置詞のtoが続きます
熟語: offer A to B 意味は、「BにAを申し出る」
システム英単語 Basicの悪い口コミと良い口コミ
悪い口コミ
ある程度覚えた後に赤シートで隠してテストをした。英単語の横に赤文字と黒文字で英単語の意味が書いてあるのだが、赤シートで隠しても、黒文字が見えてしまうので、なんとなく意味が推測できてしまった。(高校3年生 男性)
システム英単語 Basicを購入しました。ただ英語が苦手で、中1の単語すらよくわかっていない自分には難しかった。中1の英単語から復習します。(高校2年生 男性)
私は問題なくミニマルフレーズで覚えられた。英語がまったくできない妹に渡したら、ミニマルフレーズ、英単語、派生語、多義語など情報が多くて難しかったみたい。英語が苦手な妹には、英単語と意味だけが書かれている英単語帳の方が合っているのかなと思った。 (高校3年生 女性)
良い口コミ
通常のシステム英単語から始めようとする人が多いですが、逆です。
システム英単語とシステム英単語 Basicは重複している英単語が多いので、Basicから始めるとその上のシステム英単語も簡単に覚えられます。(高校3年生 男性)
高校になってあまり英語を勉強していない方にはオススメかなと思う。中学レベルの英単語とIntroductionの部分に中学の英文法がまとめてあるので、ざっくり中学の復習ができる。(高校3年生 男性)
シス単Basicがオススメなのは、中学レベルの英単語がわからない人。あと高校の基礎レベルの英単語がわからない人。自分はシステム英単語Basicで始めて、その後、その上にある通常のシステム英単語をやって難関大学に合格した。(高校3年生 男性)
システム英単語 Basic のデメリット
- 中堅私立以上は難しい
- 通常のシステム英単語との重複が多いので難しい
- 英語が苦手な人には、情報量が多い
中堅私立以上は難しい
システム英単語 Basic のレベルは、中学から高校初級レベルです。
もしくは、中堅私立の大学入試で問われるレベルの基礎が分かるぐらいのレベルです。
もちろん、システム英単語 Basicだけで合格する方もいますが、中堅私立大学への合格を確実なものにするには、通常のシステム英単語も覚えた方がいいです。
2冊目の英単語が難しいと思う方は、システム英単語 Basicで基本的な英単語を完璧に覚えます。
そして長文を解きながら、長文の中に出てきた英単語を覚えていくという方法もあります。
通常のシス単との重複が多いので難しい
システム英単語とシステム英単語 Basic は、それぞれ別々の英単語が載っているわけではなく、一部の英単語は重複しています。
その為、システム英単語 Basicは、「Basic」という言葉が入っていますが、他のBasicレベルの英単語帳と比べると難しいレベルの英単語帳となります。
実際システム英単語とシステム英単語 Basicは約1,200語が重複しています。
他の英単語帳のターゲットシリーズでは、ターゲット1900と1400で約1,000語が重複しています。
英単語帳 | 英単語帳 | 重複している英単語数 |
システム英単語 Basic (見出し語 約1500語) | システム英単語 (見出し語 約2000語) | 約1.200語が重複 |
ターゲット1900 (見出し語 1900語) | ターゲット1400 (見出し語 1400語) | 約1,000語が重複 |
英語が苦手な人には、情報量が多い
システム英単語 Basic には、実際の長文の中での使われ方の分かるミニマルフレーズという英語のフレーズ。
そして、最後に多義語が174語。
その他にも、他の英単語帳と同じように英単語の派生語などがたくさん掲載されています。
普段、あまり英語を学習する習慣がない方がシステム英単語 Basic で学習しようとすると、情報量が多く、途中で挫折する可能性があります。
その為、情報量が多いと思った方は、学習方法を変えてみるといいかと思います。
最初は、英単語の意味だけ覚える。
もしくは最初はミニマルフレーズの意味だけ覚えるなどの方法がオススメです。
システム英単語 Basic のメリット
- ミニマルフレーズで学習できる
- 英単語が頻出の順番で記載されている
- 多義語が整理されている
ミニマルフレーズで学習できる
システム英単語 Basicの一番の特徴は「ミニマルフレーズ」です。
よくある英単語帳では、1つの英単語に付き、1つの意味という形で英単語を覚えていきます。
ただシステム英単語 Basicでは、実際に長文の中で使われる形で英単語を覚えていきます。
そのよく使われる形が「ミニマルフレーズ」となります。
これによって、他の英単語帳で学習するより、より実践に近いフレーズという形で英単語を覚えることができます。
英単語が頻出の順番で記載されている
システム英単語 Basic では、英単語が大学入試に頻出の順番で掲載されています。
その為、学習すればするほど、実施の長文の中で出会う英単語の数が増えていき、モチベーションを高く維持したまま英単語を覚えることができます。
旺文社のターゲットシリーズも英単語が頻出の順番で掲載されていますが、英単語帳の中には大学入試に頻出の順番になっていないものもあるので注意が必要です。
構成 | レベル |
Introduction | 中学(自動詞・他動詞、不規則動詞など) |
Stage1 Starting | 高校英語の基礎 |
Stage2 Fundamental | 共通テスト・中堅私立レベル |
Stage3 Essential | 共通テスト・中堅私立レベル |
多義語 | 入試の設問でよく問われる英単語 |
多義語が整理されている
システム英単語 Basic において、他の英単語帳と大きく異なるのが、「ミニマルフレーズ」と「多義語」です。
多義語とは、英単語の意味が1つではなく、多様な意味があり、大学入試の設問で問われることが多いものです。
- 多義語の例
- 1. Fine 意味は、良い、晴れ。今回は、罰金、細かいという意味の使い方です。
・The fine for speeding: スピード違反の罰金
・Be fined $60: 60ドルの罰金を科される
・Fine sand on the beach: 海外の細かい砂
2. Attend 意味は、出席、世話、注意するという意味の使い方です。
・Attend the meeting: ミーティングに出席する
・Attend to patients: 患者の世話をする
・Attend to what he says: 彼の言うことに注意する
このようにシステム英単語 Basic では、174語の多義語の学習が可能です。
受験する大学のレベルのに関わらず、多義語は全ての受験生が勉強する必要があります。
システム英単語 Basic 向いていない人・向いている人
システム英単語 Basic に向いていない人
・中学レベルや高校基礎レベルの英単語が分かる方
・ミニマルフレーズというフレーズではなく、1つの英単語に付き、1つの意味で覚えたい方
システム英単語 Basic に向いている人
・中学レベルの英単語から学習したい方
・英語が苦手、高校の基礎がわからない方
・ミニマルフレーズというフレーズ単位で英単語を覚えたい方
Q&A よくある質問
1. 英単語だけでなく、ミニマルフレーズも覚えないといけないですか?
システム英単語で英単語を覚えるなら、実際に長文の中で使われる形で覚えられミニマルフレーズを必ず使うべきです。
ミニマルフレーズではなく、1つの英単語に付き、1つの意味などで英単語を覚えたい方は、システム英単語 Basicではなく、ターゲットシリーズでも問題ないです。
2. CDや有料の音声は購入するべきですか?
システム英単語 Basic の無料の音声で聞くことができるのは、英単語の音声のみでミニマルフレーズの音声は聞くことができないです。
その為、システム英単語 Basicで学習する方は、必ずCDや有料の音声をダウンロードして、ミニマルフレーズで学習してください。
音声を聞くことで、英単語学習だけでなく、リスニングの学習も同時にすることができます。
3. システム英単語 Basicの効率的な使い方はありますか?
CDや有料の音声をダウンロードして、ミニマルフレーズで学習しましょう。
音声を聞いて、英単語を音読しながら覚える方法が一番効率よく英単語を覚えることができます。
4. システム英単語 Basicを全て覚えたら、2冊目の英単語帳を覚えた方がいいですか?
システム英単語 Basicのレベルは、中学レベルの英単語から高校の基礎レベルとなります。
中堅私立以上の大学を受験する方は、2冊目の英単語帳が必要となります。
受験する大学のレベルにもよりますが、Basicで始めた方は、その上にあるシステム英単語に進む方が多いです。
システム英単語 Basic とシステム英単語は1200語が重複しております。
Basicの内容をきちんと覚えていれば、システム英単語の学習もスムーズに進みます。
システム英単語 Basic まとめ
今回は「システム英単語Basicの評判は?レベル、特徴、デメリット、メリットを徹底的に解説」について解説しました。
システム英単語 Basic は、駿台文庫が販売している英単語帳で中学レベルから高校の基礎までのレベルの英単語をカバーしております。
ミニマルフレーズというフレーズで英単語を覚えられる特徴があり、これを覚えることで長文の中での英単語の使われ方を理解することができます。
システム英単語 Basic は下記の方にオススメです
・中学レベルの英単語から学習したい方にオススメです
・英語が苦手、高校の基礎がわからない方にオススメです
・ミニマルフレーズというフレーズ単位で英単語を覚えたい方には、オススメです
システム英単語 Basic は以下のサイトから詳細を確認することができます。
たった1,100円で中学から高校初級レベルまでの英単語を覚えることができます。
以下の記事では、システム英単語やターゲットシリーズ、英単語の覚え方などについて解説しています。
ぜひ、読んでみてください。
「システム英単語 Basic CD」
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