こんにちは、Basic Englishのカズヒロ (@yamanashi1129) です。
今回は駿台文庫が出版しているシステム英単語の特徴・レベル・デメリット・メリットなどを徹底的に解説していきます。
システム英単語はターゲットシリーズと並び、1998年の出版依頼、改訂を重ねながら長年愛されております。
現在では大学受験用の英単語帳の中で最も利用されている単語帳の一つです。
システム英単語には、「ミニマルフレーズ」と呼ばれるフレーズがあり、これで英単語を学習することができるのが、ターゲットシリーズとの大きな違いです。
後ほど、「ミニマルフレーズ」に関しては丁寧に解説させて頂きます。
それでは始めていきましょう。
この記事の結論
■システム英単語に向いていない人
・中学・高校初級レベルの英単語や英文法がわからないとミニマルフレーズが難しいと感じます。
・普段から勉強する習慣がないと、システム英単語はミニマルフレーズ、多義語、語法、派生語と情報量が多いので、途中で挫折してしまう可能性があります。
・システム英単語のレベルは共通テストから難関大学までです。東大・京大を志望する方はもう1冊英単語帳が必要です。
■システム英単語に向いている人
・中学・高校初級レベルの英単語や英文法を理解している人。
・共通テストで高得点を取りたい人。難関私立大学を志望する人。
・実際に試験で出題されるフレーズ(ミニマルフレーズ)で英単語を覚えたい方
・大学入試で問われることの多い多義語をしっかり覚えたい人
システム英単語とシステム英単語 Basicの比較
システム英単語シリーズには、システム英単語とシステム英単語 Basicという2冊の英単語帳があります。
商品名 | システム英単語 | システム英単語Basic |
レベル | 高校中級~上級レベル | 中学~高校初級 |
英検レベル | 準1級・2級 | 準2級・3級 |
内容 | 共通テスト~難関大学 | 中学~共通テスト |
評価 | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) |
値段 | 1,100円 | 1,100円 |
ページ数 | 386ページ | 370ページ |
著者 | 霜 康司、刀祢 雅彦 | 霜 康司、刀祢 雅彦 |
出版社 | 駿台文庫 | 駿台文庫 |
発行年 | 2019/11/10 | 2019/11/10 |
サイズ | 18.2×13×2 cm | 18.2×12.8×1.6 cm |
システム英単語の概要
- システム英単語の特徴
- システム英単語の構成
- システム英単語の音声
1. システム英単語の特徴
- よく使われる英単語をミニマルフレーズと言うフレーズ単位で覚えられる。
- 過去25年分の大学入試を分析して、入試に頻出の順番で記載されている。
- 受験生のレベルに合わせてStage1からStage5で構成されている。
- 別売りのCDと有料の音声のダウンロード。無料の音声のダウンロードがあります。
- 入試の設問でよく問われる多義語が付いています。
2. システム英単語の構成
構成 | 単語数 | レベル |
Stage1 Fundamental Stage | 600 | 共通テスト |
Stage2 Essential Stage | 600 | 共通テスト |
Stage3 Advanced Stage | 500 | 中堅私立 |
Stage4 Final Stage | 327 | 難関大学 |
Stage5 多義語のBrush Up | 184 | 設問でよく問われる英単語 |
3. システム英単語の音声
システム英単語帳には、無料と有料/CDの2種類の音声があります。
ステージ | 収録内容 | CD/有料ダウンロード | 無料ダウンロード |
Stage1 Fundamental | 単語 | ○ | |
フレーズ | ○ | ||
Stage2 Essential Stage | 単語 | ○ | |
フレーズ | ○ | ||
Stage3 Advanced Stage | 単語 | ○ | |
フレーズ | ○ | ||
Stage4 Final Stage | 単語 | ○ | |
フレーズ | ○ | ||
Stage5 多義語のBrush Up | フレーズ | ○ | |
ジャンル別英単語 | 単語 | ○ |
■ 無料の音声
無料の音声は、単語のみの音声となります。
音声の順番: アメリカ英語 → 日本語訳 → イギリス英語
下記のサイトからダウンロードできます。
(※ダウンロードには英単語帳に記載のある認証コードが必要となります。)
URL: コンテンツログイン|大学受験予備校 駿台予備学校 (sundai.ac.jp)
■ 有料/CDの音声
有料のダウンロードと別売りのCDの内容は同じです。
音声はStage1からStage5までのミニマルフレーズを3回読み上げる音声となります。
収録は、2211語です。
音声の順番: アメリカ英語 → 日本語訳 → アメリカ英語 → イギリス英語
3回読み上げることで、記憶の定着率は抜群です。
大学入試のリスニング対策はもちろん,資格・検定試験対策にも最適です。
下記のサイトからダウンロードできます。値段は2,420円です。
URL: システム英単語〈5訂版〉フルセット全章 | 日本最大級のオーディオブック配信サービス audiobook.jp
システム英単語 ミニマルフレーズとは?
ミニマル(最小限)フレーズとは、最小の労力で最大の学習効果が得られるように作られたフレーズです。
ミニマルフレーズでは、従来の英単語帳にある単語の意味だけを覚えるのではなく、長文の中で実際に使われる形で英単語を覚えることができます。
単語の後に続く前置詞などを覚えることによって、単語の意味だけでなく文法のポイントも同時に覚えることができます。
「ミニマルフレーズ」実際の記載内容です。
例1:
This story is based on fact.
この話は事実に基づいている。
basedの後には、前置詞の「on」が続くことがわかります。
例2:
prevent him from sleeping.
彼が眠るのをさまたげる。
preventの後には、前置詞の「from」が続くことがわかります。
例3:
compare Japan with China.
日本と中国を比較する。
compareの後には、前置詞の「with」が続くことがわかります。
システム英単語の悪い口コミと良い口コミ
悪い口コミ
例1
ミニマルフレーズの表現で英単語を覚えてしまい、そればかり学習してしまったので、その英単語を使った別のフレーズが覚えにくかったです。(高校3年生 男性)
例2
最低限、中学レベルの英文法の知識がないと、ミニマルフレーズを見ても理解できないと思う。中学の英文法がわからない人はシス単の前に中学の文法を理解した方がいいかなと思った (高校2年生 男性)
例3
以前に使っていた単語帳ターゲット1100だったから、いきなりミニマルフレーズ?というものがたくさん記載されていてビックリした。ターゲットは、1つの英単語に対して、1つの意味だけだったので。でもミニマルフレーズも慣れたら、勉強しやすかった。(高校3年生 女性)
良い口コミ
ミニマルフレーズで、英単語の意味を簡単に覚えられた。長文の中でも勉強したフレーズの形で問題が出題されて役に立った。(高校3年生 男性)
過去の入試を分析して、受験に頻出の単語が大量に入っている。この英単語帳さえ完璧にすれば、英単語に関しては、ほとんどの大学に合格できるレベルになるので、信頼して勉強をすることができる。自分の周囲でも使用している人が多い。(高校3年生 男性)
ステージ5の多義語が良くできている。ここだけで、一つの英単語のいろいろな意味、使い方をマスターできる。個人的には、ここだけでもこの英単語帳を購入する意味があると思う。(高校3年生 男性)
システム英単語のデメリット
- 別売りのCDと有料の音声のダウンロードにお金が掛かる。
- 中学の英文法が理解できていないとミニマルフレーズが理解できない
- ミニマルフレーズ、多義語、語法、派生語と情報量が多すぎる
1. 別売りのCDと有料の音声のダウンロードにお金が掛かる。
システム英単語の音声は、無料と有料/CDがあります。
有料のダウンロードと別売りのCDでは、ミニマルフレーズをアメリカ英語とイギリス英語で3回読み上げてくれます。
但し、これらの購入には、「2,420円」が必要となります。
無料版の音声は、英単語の読み上げのみで、ミニマルフレーズの音声はなしとなります。
2. 中学の英文法が理解できていないとミニマルフレーズが理解できない
ミニマルフレーズは、例文のように長くはないですが、2語から8語ぐらいのフレーズとなります。
中学レベルの英文法が理解できていないと、このフレーズも難しいと思う場合があります。
もし心配の場合は、事前に中学の英文法を学習することをオススメします。
3. ミニマルフレーズ、多義語、語法、派生語と情報量が多すぎる
システム英単語では、フレーズで英単語を覚えるミニマルフレーズ。
Stage5 には、184語の多義語。
動詞のavoidの後には、「~ing」が続きますという語法。
そして、他の英単語帳にも記載のある派生語と多くの情報が載っています。
普段、あまり英語を学習する習慣がない方がシステム英単語で勉強しようと思うと、情報量が多く、途中で挫折することがあります。
その為、もしシステム英単語帳が難しいと思ったら、一つ前に戻ってシステム英単語 Basicから学習を始めることをオススメします。
システム英単語のメリット
- ミニマルフレーズで覚えられる
- 英単語の記載がレベル別になっているので、自分のレベルに合わせて学習可能
- 多義語が整理されている
1. ミニマルフレーズ
システム英単語の一番のメリットは、「ミニマルフレーズ」です。
よくある英単語帳では、1つの英単語に付き、1つの意味という形で英単語を覚えていきますが、
システム英単語では、長文の中でその英単語がよく使われるフレーズという形で英単語を学習します。
これによって、英単語単体ではなく、実際の長文の中での使われ方も覚えることができます。
2. 英単語の記載がレベル別
システム英単語では、英単語の記載の順番がレベル別になっています。
例えば、
システム英単語の構成:
Stage1&2: 共通テストレベル。
Stage3: 中堅私大レベル
Stage4: 難関大学レベル。
Stage5: 多義語。
その為、自分が受験する大学のレベルに合わせて、学習する範囲を選ぶことができます。
中堅私立を志望される方は、Stage1~3とStage5の多義語となります。
難関大学を志望させる方は、全て覚える必要があります。
3. 多義語が整理されている
システム英単語で、他の英単語帳と大きく異なるのが、「ミニマルフレーズ」と「Stage5の多義語」です。
多義語とは英単語の意味が一つではなく、多様な意味があり、大学入試の設問で問われることが多いものです。
例えば、
・英単語の「run」は走るという意味ですが、その他にも企業を経営するという意味があります。
・英単語の「meet」には、人に会うという意味ですが、需要を満たす、問題に対処するという意味があります。
・英単語の「right」には、正しいや右という意味ですが、権利や、善と悪の善という意味があります。
このように、システム英単語では、184語の多義語の学習が可能です。
受験する大学のレベルに関わらず、多義語は全ての受験生が勉強する必要があります。
システム英単語 向いていない人・向いている人
システム英単語 向いていない人
・中学・高校初級レベルの英単語や英文法がわからないとミニマルフレーズが難しいと感じます。
・普段から勉強する習慣がないと、システム英単語はミニマルフレーズ、多義語、語法、派生語と情報量が多いので、途中で挫折してしまう可能性があります。
システム英単語 向いている人
・中学・高校初級レベルの英単語や英文法を理解している人。
・共通テストで高得点を取りたい人。難関私立大学を志望する人。
・実際に試験で出題されるフレーズ (ミニマルフレーズ)で英単語を覚えたい人
・大学入試で問われることの多い多義語をしっかり覚えたい人
Q&A よくある質問
1. システム英単語 Basicから始めるべきですか?
中学や高校の初級レベルの英単語や英文法がわからない方は、システム英単語 Basicから始めた方がいいです。
ミニマルフレーズという英語のフレーズで学習していきますので、最低限の中学レベルの英文法の知識が必要となります。
2. 英単語だけでなく、ミニマルフレーズを覚えないといけないですか?
システム英単語で学習するなら、長文の中などで実際に使われる形で覚えられるミニマルフレーズを全て覚えるべきです。
ミニマルフレーズを使わないで、英単語の意味だけ学習したい方はシステム英単語などではなく、ターゲットシリーズでも問題ないと思います。
3. CDや有料の音声は購入するべきですか?
無料の音声で聞けるのは英単語のみで、ミニマルフレーズの音声は聞けません。
システム英単語で学習する方は、必ずCDや有料の音声でミニマルフレーズを聞いて学習してください。
4. システム英単語の効率的な使い方はありますか?
必ず、CDや有料の音声を聞いて、学習しましょう。
音声を聞いて、英単語を音読して覚える方法が一番効率よく英単語を覚えることができます。
5. システム英単語を全て覚えたら、2冊目の英単語帳を覚えた方がいいですか?
志望する大学が東大や京大の方は、システム英単語だけでは英単語量が足りない為、「鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁」、「速読英単語 上級編」や 「話題別英単語リンガメタリカ」に進むことをオススメします。
システム英単語 まとめ
今回は「システム英単語の評判・レベルを徹底的に調査。どんな人にオススメなのか?」について解説しました。
システム英単語は、駿台文庫が販売している英単語帳で共通テストから難関大学までのレベルの英単語をカバーしております。
ミニマルフレーズというフレーズで英単語を覚える特徴があり、これを覚えることで長文の中での英単語の使われ方を理解することができます。
システム英単語は下記の方にオススメです。
・中学・高校初級レベルの英単語や英文法を理解している方。
・共通テストで高得点を取りたい方や難関私立大学を志望している方。
・実際に試験で出題されるフレーズ (ミニマルフレーズ)で英単語を覚えたい方。
・大学入試で問われることの多い多義語をしっかり覚えたい方。
なお、システム英単語は以下のサイトから詳細を確認することができます。
たった1,100円で難関大学レベルまでの英単語を覚えることができます。
以下の記事では、ターゲット1900や英単語の覚え方などについて解説しています。
ぜひ、読んでみてください。
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