こんにちは、TOEIC Listening & Reading テスト970点のBasic Englishのカズヒロ(@yamanashi1129)です。
英語の資格を取得しようと思っているが、TOEICと英検のどちらを受験したらいいか?迷っていませんか?
もしくは英検を取得したけど、自分が取得した英検の級がTOEICだと何点になるのかわからなくて困っていませんか?
今回は、皆様のこんな疑問に答えられるように、TOEICと英検の違いを徹底的に解説します。
・TOEICとはどんなテストか? 英検とはどんなテストか?を知りたい人
・TOEICと英検のテストはどこが違うのか知りたい人
・英検を取得したけど、英検をTOEICに換算すると何点になるのか?を知りたい人
TOEIC VS 英検 スコアの比較
TOEICや英検など英語には様々な資格があるのですが、現在そういった資格のスコア、レベルは「CEFR」という指標によって比べられます。
CEFRとは、外国語の運用能力を測るための指標で、ヨーロッパを中心に世界で活用されています。
最近日本でも英語力を測る指標として英語教材や大学入試などでも導入が始まっています。
CEFRとは、「Common European Framework of Reference for Languages」の略で、英語学習者のレベルを6つに分けています。
熟練した言語使用者が「C2」と「C1」です。
自立した言語使用者が「B2」と「B1」です。
基礎段階の言語使用者が「A2」と「A1」のレベルとなります。
下記のCEFRの表で比較すると、英検1級とTOEIC(※)は、「C2」のレベルとなります。
英検3級(TOEIC320点から620点)は「A1」のレベルとなります。
※TOEICは、L&RとS&Wの合計となっています。 Listening&Readingは990点。
TOEIC Speaking & Writingの点数は合計して、2.5倍されています。
通常は、Speakingが最高200点。Writingが最高200点となり、S&Wで最高400点となります。
990点(L&R) + 2.5倍されて、1,000点(S&W) = 合計1,990点となります。
あくまでも海外の指標なので、正しくない部分もあります。
例えば、TOEIC満点より英検1級合格の方が難しいです。
TOEIC VS 英検 概要の比較
TOEICと英検の大きな違いは、2つあります。
- 1つ目の違いは、試験の内容
- TOEICで出題される問題は、主に会社内で使うビジネスシーンに合わせた内容となります。(一部、日常生活に関する内容も出題されます)
ビジネスシーンとは、例えば会社内での会議や、上司から部下に仕事を与えているシーンとなります。
これに対して、英検で出題される内容は、皆様が中学や高校で習った学校教育や大学受験で出題される内容に似ています。
例えば、歴史の授業で習う古代の遺跡の話だったり、環境問題などの問題が出題されます。
小学生から大学生ぐらいまでの方なら、英検の試験内容の方が理解しやすいと思います。
- 2つ目の違いは、試験で問われる技能です
- 大多数の方が受験しているTOEICですが、多くの方はTOEIC Listening & Readingの試験のみ受験しています。
この試験で問われる技能は、リスニングとリーディングの2つの技能だけで、それ以外の技能は問われないです。
これに対して、英検では、3級から4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)が問われるようになります。
英検の方が総合的な英語力を問われる試験となります。
(TOEICでスピーキングとライティングの技能を確認したい場合は、Speaking&Writingという別の試験を受験する必要があります。)
<TOEICと英検の概要>
TOEIC Listening & Reading | 英検 | |
実施団体 | ETS (Educational Testing Service)が試験開発 IIBC (一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)がテストの運営と実施を担当 | 公益財団法人 日本英語検定協会 |
測る技能 | リスニングとリーディングの2技能 | 3級から4技能 |
テスト内容 | 内容は、日常生活とビジネス | 内容は、学校で習うアカデミックな内容(歴史、環境問題、科学など様々な内容) |
テスト種類 | TOEIC Listening & Readingのみ (スピーキングやライティング能力を確認したい場合は、別途Speaking & Writingの試験を受ける) | 7つの級 (5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級) |
スコア | 5点~990点 | スコアではなく、合格もしくは、不合格となります。 |
受験費用 | 7,810円(TOEIC Listening & Reading) | 受験する級によって、3,900円から11,800円となります。 |
試験時間 | 2時間 | 受験する級によって、70分から2時間20分となります。 |
実施予定 | 毎月1回(会場によっては毎月実施されていない) | 1年に3回 |
実施会場 | 高校や大学など全国47都道府県の会場 | 全国47都道府県の会場 |
試験の対象者 | ・大学受験でTOEICを活用したい高校 生 ・就活でTOEICを活用したい大学生 ・社内での昇進や昇給、海外赴任時にTOEICを活用したい社会人 | ・小学生から大学生、社会人で英語の4技能をまとめてテストしたい方 ・大学受験で英検を活用したい高校生 |
テスト結果の有効期限 | 有効期限はないです。 ※公式認定証の再発行は試験日から2年以内。就職や転職時にスコアの原本の提出が求められる場合があります。 | 有効期限はないです。 |
TOEIC VS 英検 どちらのテストを受験するべきか?
小学生から高校生の場合
小学生から高校生の場合は、「英検」を受験することをオススメします。
英検の出題内容が学校の授業内容や大学受験で問われる内容とリンクしております。
英検を取得することによって、学校の英語の授業の復習をしたり、大学受験の対策をすることができます。
英検5級から3級は中学レベル、準2級と2級が高校のレベルとなります。
英検2級以上を取得していると、大学入試の際に英語の試験科目が免除されたり、英語科目に加点される場合があります。
同じ理由で、大学入試でTOEICを活用できる場合もあるので、高校生ぐらいからTOEICを受験するのもオススメです。(※1)
※1: 高校生は、大学入試に活用するなら、英検とTOEICのどっちがいいの?
TOEICの出題内容はビジネスシーンの問題が多いから、高校の授業内容や大学入試と異なる。
もし大学入試で活用したいなら、「英検」がオススメです。
大学生の場合
大学生の場合は、「TOEIC」を受験することをオススメします。
一部の大学では、大学での英語クラスのレベル分けでTOEICを使用しています。
事前にTOEICを学習しておくと、上位レベルのクラスに入ることができます。
また一部の大学ではTOEICで高得点を取得すれば、大学の単位として認定される大学もあります。
更に、大学の単位として認定されるだけでなく、TOEICは就活の時に活用できます。
現在では、グローバル化に伴い、就活時にTOEICの点数を重視する日本の企業も増加しています。
そのため、大学生にはTOEICの受験をオススメします。
TOEICは何点から履歴書に書いていいの?
(私のスコアは400点なんだけど、、、)
履歴書に書けるのは、650点からです。
外資系や日系グローバル企業でアピールしたい場合は、800点以上が必要となります。
650点から書けるのか、、、頑張ろう!!!
社会人の場合
社会人の場合は、「TOEIC」を受験することをオススメします。
一部の会社では、TOEICは社内での希望部署への配属や、社内での昇進や昇給の条件として使われます。
また会社によっては、海外出張や海外赴任の条件としてTOEICを導入している企業もあります。
会社によっては、TOEIC Listening & Readingだけでなく、Speaking & Writingテストの点数も海外に行くための条件としています。
そのため、社会人にはTOEICの受験をオススメします。
英語を完璧にしたい人
高校生や大学生、社会人で英語を完璧にしたいという方は、「英検」の受験をオススメします。
もちろんTOEICも難しい試験で、満点である990点を取るのが難しいのですが、TOEIC Listening & Reading試験で問われる技能は、リスニングとリーディングだけです。
例えばTOEICであなたの英会話能力を測定したい場合は、TOEIC Speaking & Writingという、また別の試験の試験の受験が必要となります。
英検1級では、4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)が一つの試験にまとまっています。
またTOEIC Listening & Reading試験の満点である990点より、英検1級の方が確実に難しいです。
TOEICとは、どんな試験か?
TOEIC試験は、主に大学生や社会人が受験している試験です。
実際、TOEICのテストは公開テスト、Bridgeテスト、IPテストなど複数の試験があるのですが、大多数の方は、「TOEIC Listening & Reading試験」のみ受験します。
TOEIC Listening & Reading試験は、全国の指定されたテスト会場で、毎月1回実施されています。
(一部のテスト会場では、毎月1回ではないですが、、、)
テストはリスニング(100問)とリーディングパート(100問)に分かれており、テスト時間は2時間です。
スコアは5点から990点で、2022年の平均スコアは608点となります。(出典: TOEIC公式サイト)
テストの申し込みは、TOEIC公式サイトが行うことができます。
TOEIC 公式サイト URL: 【公式】TOEIC Program|IIBC (iibc-global.org)
<TOEIC Listening & Reading テストの概要>
テスト日程 | 毎月1回 (L& Rテストの場合、試験会場によっては毎月実施されていない ) |
テストスケジュール | 1日2回 午前と午後に実施 (TOEIC L&Rの場合) |
テスト内容 | リーディング: 100問(45分) リスニング: 100問(75分) (TOEIC L&Rの場合) |
テストの種類 | TOEIC L&Rのテスト以外にも様々なテストがあります。 ・TOEIC Speaking & Writing テスト ・TOEIC Speaking テスト ・TOEIC Bridge Listening & Reading テスト ・TOEIC Bridge Speaking & Writingテスト (その他団体で受験するTOEIC IPテストもあります) |
試験会場 | 高校や大学など、指定された全国47都道府県の会場 |
受験料金 | 7,810円 |
申し込み方法 | TOEIC公式サイトより、ご自身のアカウントを作り、申し込みを行う。 公式サイト: 【公式】TOEIC Program|IIBC (iibc-global.org) |
支払い方法 | クレジットカード、コンビニでの支払い、楽天Pay |
※TOEIC Listening & Readingテストの略は、TOEIC L&Rとなります。
TOEICテストについて、更に詳しく知りたい方はこちらをクリック
英検とは、どんな試験か?
英検は年間受験者が410万人で、小学生から社会人までの幅広い層が受験する試験です。
レベルは5級から1級に分かれており、受験費用はレベルによってことなります。
2級と1級には、準2級と準1級という試験もあります。
試験への申し込むは、公式サイトから行うこができます。
公式サイト: 英検(実用英語技能検定)|公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
<英検の概要>
レベル | 対象者 | 受験費用 | 試験時間 |
5級 | 小学生~中学生 (中学初級レベル) | 3,900円 | 筆記: 25分 リスニング: 20分 |
4級 | 小学生~中学生 (中学中級レベル) | 4,500円 | 筆記: 35分 リスニング: 30分 |
3級 | 中学生 (中学卒業/高校初級レベル) | 6,400円 | 筆記: 50分 リスニング: 25分 スピーキング: 5分 |
準2級 | 中学生~高校生 (高校中級レベル) | 7,900円 | 筆記: 75分 リスニング: 25分 スピーキング: 6分 |
2級 | 高校生 (高校卒業/大学初級レベル) | 8,400円 | 筆記: 85分 リスニング: 25分 スピーキング: 7分 |
準1級 | 高校生~社会人 (大学中級レベル) | 9,800円 | 筆記: 90分 リスニング: 30分 スピーキング: 8分 |
1級 | 社会人 (大学上級/卒業レベル) | 11,800円 | 筆記: 100分 リスニング: 35分 スピーキング: 10分 |
※ 3級から筆記試験の中で、ライティングの問題が出題されます。
※ 3級から二次試験でスピーキングのテストがあります
<英検の種類>
試験の種類 | 試験内容 |
英検(従来型) | 指定された試験会場に行って、紙の用紙を使って解答します。 二次試験に進むには、一次試験に合格することが必要となります。 |
英検 S-CBT | 紙の用紙ではなく、コンピューターを使って受験する試験です。従来の英検と同等の級、資格、スコアを獲得できます。1日で4技能を全て受験するこができ、毎週土曜日に実施されるので受験日を柔軟に決めることができます。 |
TOEIC VS 英検 まとめ
今回は「TOEICと英検はどう違うのか?スコアやテスト内容を徹底比較」について紹介しました。
TOEICと英検のスコアは、CEFRというヨーロッパを中心に世界で活用されている指標で比較することができます。
例えば、英検3級(TOEIC320点から620点)は「A1」のレベルとなります。
またTOEICは、主に大学生や社会人が受験するテストです。
大学での英語クラスのレベル分けや、大学生の就活時にTOEICが使われます。
また社会人では、社内での昇進や昇給、海外出張や海外赴任時にTOEICが使われます。
対して、英検は主に小学生から高校生によって受験されます。
英検で出題される内容は、学校や授業や大学入試で問われる内容と、出題内容が似ています。
また最近では、大学入試で英検を活用できる大学も増えているので、それに伴い受験する方も増えています。
結論として、小学生から高校年代なら英検、大学生以上ならTOEICの受験をオススメします。
以下の記事では、TOEICを初めて受験する方向けや、TOEICのテストの種類、TOEICの文法問題でよく出題される品詞について解説していますので、ぜひ読んでみてください。
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